園山俊二さんのご紹介

園山俊二さんは、1935年(昭和10)4月23日に、松江市で生まれました。
島根大学附属小学校、島根大学附属中学校、島根県立松江高等学校(現松江北高等学校)と少年期を松江ですごしました。
高校を卒業後、東京で大学生活を送られ、トキワ荘の仲間たちと、漫画の道を歩まれました。
惜しくも病に倒れ、1993(平成5年1月20日)57歳の若さで逝去されました。

親友の東海林さだおさんたち。俊二さんの奥さん・宏子さん。そして、園山俊二さん、ご本人その「ことば」の端々から、園山俊二さんの人柄がくっきりと浮かんできます。

「いっしょにいると、心がなごむ、温かいものに包まれる」、「無垢な」「空想好きな少年がそのまま大人になった」、「天真らんまん」、「おおらか」「天衣無縫、瓊事に少しもこだわらない」、「愛され、親しまれ、懐かしがられ」「おっちょこちょいで」、「お人好し」、「ほのぼのとした」

今の世の中、これからの世の中ほんとうに、人が生きていくのになくてはならない「もの」それを、園山俊二さんは持っていたことがわかります。

園山俊二の会が後世に残す「こと」を実現するには、100年の大計が必要です。
今を生きているぼくたちが、後世に残し、後世の人たちが生かす「こと」。
100年後の松江に、園山俊二さんの笑顔が広がっていること。
今、はじめます。
松江に生まれ、松江の風土の中で育った園山俊二さんだからです。

園山俊二さんの年譜

1935年
4月23日。松江市に生まれる
1954年
早稲田大学商学部入学。漫画研究会に参加。
1958年
「がんばれゴンベ」(毎日小学生新聞)でデビュー。
1959年
早稲田大学卒業。
1962年
「国境の二人」を自費出版。
1965年
「ギャートルズ」(漫画サンデー)連載開始。
1968年
「気になるあの人」(女性セブン)連載開始。
1969年
「花の係長」(週刊ポスト)、「さすらいのギャンブラー」(ビッグコミック)連載開始。
1976年
「ギャートルズ」などで文芸春秋漫画賞受賞。
1977年
「がんばれゴンベ」で日本漫画家協会特別賞受賞。
1979年
「ペエスケ」(朝日新聞)連載開始。
1982年
財団法人「日本自然保護協会」の理事に就任。故郷島根県の中海・宍道湖の干拓・淡水化計画反対などを訴える。
1983年
「ペエスケ」にガタピシ登場。
1987年
ガタピシファンクラブ結成。「がんばれゴンベ」連載8888回達成。
1990年
映画「ペエスケ・ガタピシ物語」封切り。
1993年
1月20日、川崎市の病院で死去。「ペエスケ」は連載3764回で未完となった。